28歳女 わがままに応えてくれた彼

28歳関東在住です。
旦那とは転職先の会社の同期でした。

会社の同期とは、旦那を入れて10人ほどで仲が良く、よく飲みに行ったりBBQをしたり、最初は旦那もその仲良しグループの一人でした。そんな中、遠方から通う私に色々気を配ってくれたり、育った家庭環境が似ているなどの共通点からよく話すようになり、二人で会うことが増え、お付き合いをして1年半程で結婚することとなりました。

プロポーズしてもらってすぐの頃、まだ親にあらたまった挨拶もこれからの時期、私から彼に一つお願いをしました。今考えると少し重たいお願いだったかもしれませんが、「私より先に死なないでほしい」といったお願いです。

私の両親は、私が生まれてすぐの頃に離婚しており、そのまま父が早くに亡くなってしまったため、私は父という存在を知らずに育ちました。「家族が欠けるということ」に人一倍敏感だった私にとって、幼いころから母や兄弟が元気で生きていてくれること、そばにいてくれることが一番の幸せであり、家族に迷惑をかけずに生きていくことが私の全てでした。
そんな環境でいつしか、「家族に先立たれることを経験するよりも、自分が一番先に死ねたらいいなぁ」と考えるようになった私は、結婚する彼に対しても、私より先に死なないでほしい、大好きな彼に、家族に先立たれるのは嫌だというお願いをしたのです。

客観的に考えてみると、自分がしたくない経験を相手に代わりにさせるというかなり自分勝手なお願いでした。実際、母や他の家族にも以前、「そんな親不孝なことがあるか」と怒られたことがありました。

ただ彼は穏やかにうなずき、「わかった」と言いました。
その時に言ってくれたことが、私にとって旦那さんにされてとても嬉しかったことです。それは、
「俺は○○ちゃん(私)が死んだら、ちゃんとお見送りをして、その1か月後くらいに死ぬことにするね。多分○○ちゃんがいなくなったら、俺もだめになっちゃうと思うけど、1か月くらいはゆっくりしたり遊んだりしてから同じところにいくようにするよ。まあおじいちゃんおばあちゃんになってからだろうけど。」
という、予想外の言葉でした。

その時、「あぁ、この人はおじいちゃんになるまで一緒にいてくれるつもりなんだ。私が家族に先立たれて悲しい思いをしないように気持ちを汲んでくれて、その後もさみしくならないように考えてくれてるんだ」と、胸がいっぱいになりました。

あまり共感してくださる方はいらっしゃらないかもしれませんし、「されて嬉しかったこと」からはずれてしまうかもしれませんが、これが私が旦那さんに言ってもらって一番嬉しかったことです。

若いうちはあまりお話しする機会はないと思いますが、あまり重くならないようなトーンで、一度死生観について共有しておくのもいいかもしれません。